思ったことをつらつらと

就活性に告ぐ!白物家電業界について考察

私は家電メーカーに所属し、日夜仕事を行っている。

その中で、家電業界と日本的製造業の強みと弱み、問題点などを考えていきたいと思う。

 現在、国内ではパナソニック日立アプライアンス、三菱などの企業が現在、家電事業に取り組んでいる。

シャープや東芝ライフスタイル三洋電機などが買収されたことは記憶に新しいが、これは日本で家電を作り続ける難しさを表しているのではないか。

先進国であり内需が減少していく、日本においてコモディティ化が進んだ家電を作り続けるメリットはあるのだろうか?家電を作り続けるよりも、他社に売却し未来の主力事業に注力するのが経営的には正しいのではないかと思う。

 昨今はIot化やスマート家電を今後の戦略として挙げている企業は多い。こういう面で付加価値を付けていけばよいという人もいるだろう。しかし、AI技術やIotはハード的な側面よりソフトの占める比重が多く,ハード的な強みが大きい多くの日本企業において、利潤が得られないのではないか。

 また、最悪の状況としてIotのプラットフォームをGoogleFacebookに握られることも考えられる。利益を一定額、海外企業に吸われてもなお、家電を作り続けるのは日本では厳しいだろう。

 私が考えるに、日本で白物家電企業は1社か2社になる。その時に、各社の特色や強みを磨き海外に打って出る事業とそうでない事業に分け、後者は売却するのがよいと思う。(独特な風土の、日本企業の買い手がいるかどうかが問題だが)

 そして、この業界に就職しようと考える就活生は、将来を深く考えGEがなぜ家電部門を売却したか、IBMがなぜPC事業から撤退したかを深く考え自分の将来を決めてほしいと思う。